パントリー扉をDIYして自分好みのデザインに。
そんなわけではじめたベニヤ板を使ったDIYですが、ちょっと思うところがあって端材をカッターでカットて材料を増やしました。
ベニヤ板のカット方法の備忘録として記事にしておきます。カットの仕方だけ見たい方は下のもくじから飛んでください。
パントリー扉のデザイン最終案
こういったカタチにしようと思っていはいるものの、縦の木の幅を何センチ幅にしようかはまだ迷っていました。
パントリー扉の折れ戸の片面は32.5㎝幅。これを4等分にするにも3等分するにも、0.01ミリ単位になってしまうし、それをホームセンターに言ってカットしてくれるのか、とにかく計算も面倒くさい……と、今回はペンキを塗ったあとから彫刻刀でラインを掘って、なんちゃって寄木風にしようと思っています。
(みんなどうやって丁度いい幅を計算しているんだろう……)
ペンキで塗る前に、3等分に彫るのか4等分に彫るのか決めておこうと思いまして、ベニヤの裏側に鉛筆でラインをひいてみました。
ベニヤの表と裏。まっさらで何も模様が入っていないのが表のようです。上からペンキを塗ってしまいますがあまり汚したくないので裏にデザインを描いていきます。
ものさしで、4等分なら約8.1㎝間隔で。3等分なら約10.8㎝間隔でしるしをつけ、曲尺(かねじゃく)をあてて直線をひきました。間隔は8.15㎝だったり8.10㎝だったりちょっと自分で『だいたいこのくらいかな?』と微調整してなるべく等分にみえるように印をつけています。
この曲尺はじめて使ったんですが(名前の読み方も知らなかった)使い方があっているかは謎です。でも直角にきれいな線がひけました。ふつうのものさしより便利。
まずは4等分したときのイメージ。なかなか好みかも。
横木をわたしたときのイメージ。真ん中にあるときの横木はイメージどおりだけれど、上下にくる横木はちょっと太すぎるかな??ただ上下にくる横木はふだん、見上げるか見下げるかの位置にくるので、正面から見るより縦の幅が狭く見えるかな??
今度は3等分したときのイメージ。やっぱり3等分は幅が太すぎるかな?
横木をわたしたときのイメージ。これはこれでいい気もするけれど、やっぱり4等分のほうが好きな雰囲気です。
そんなわけで今回は4等分でいこうと思います。
ベニヤ板をカッターでカットする方法
こうやって完成時のイメージを膨らませていたとき、ふと……
横木が2枚重ねになっているほうが良さそうだな…と思いまして、急きょベニヤ板を自分でカットしてみることにしました。
(……3㎝のパントリー扉+合計6mmのベニヤ板をとめられる、取っ手のネジがあるかどうかまだ調べてないんですけどね!)
準備するもの
・端材(32.5㎝幅のもの)/今回は2mmの厚さのもの
・端材(カッターマットとして)
・ものさし(なんでもOK)
・鉛筆(しるし付け)
・カッター
・軍手(手袋)
・安全メガネ(100均のDIYコーナーにあるのでOK)
カッターで木を切るのは結構大変です。刃が折れて顔へ飛んできたり、勢いあまって手を切ってしまう事故が起こりやすい作業になります。かならず安全メガネと軍手をして、肌の露出があまりないようにして行いましょう。
カットする部分に印をつける
もらって帰ってきた黄色い部分の端材をつかって、9.5㎝幅に6枚切っていきます。
端材に、カットしてもらった9.5㎝幅のベニヤを端をあわせてかさね、鉛筆でカットするラインを書きます。(ものさしで幅をきちんと測って線をひいてもいいですが、面倒なので…)
書けたら、カットするベニヤ板の下にいらないベニヤ板を敷いてください(カッターマットのかわりです)
鉛筆で書いた線にものさしをあて、そのものさしに刃があたるようにしながら、ゆっくりとカッターでスーーーっと線をひきます。上から下まで線をひいてください。1回目は力をいれる必要はありません。まっすぐ、線の上をきれいに移動させることだけに集中します。
ものさしをはずします。1度目にカッターをひいた線の上を、またゆっくりとカッターで切っていきます。
今回は30㎝ほどの長さをカットするので、上から下まで一気に線をなぞりました。
2、3回目くらいは慎重に。刃の跡をつけるくらいの気持ちでなぞってください。
5回目くらいからカッターの刃がしっかりベニヤ板の中に入っていくような感覚になるので、そうしたら強めに。スピードをあげてカットしていけると思います。(でも安全には気を付けてカットしてください)
いらないベニヤ板を下に敷いておけば、こんなふうに勢いあまっても大丈夫。下のほうまでしっかりカットしていけます。
20回くらいカッターで線をひくと、ベニヤが切れてくる手ごたえを感じてきます。
さらに20回。合計40回くらいカッターで線をひいたところ。かなり切れてきました。裏返すとうっすらとカットした線が見えてきます。
もうさらに10回~20回カッターで線をひくと(合計50~60回)切れました。
カットした面。まっすぐで毛羽立つこともなくきれいに切れました。
ホームセンターでカットしてもらったものと重ねてもぴったりのサイズになりました。
ただ最後、『切れた―』と思ってベニヤ板をはなしたら、完全にきれていない部分があったみたいで写真のようなかんじに。最後まで慎重に、がきれいに切るコツかなと思います。
そしてよく考えたら、『鉛筆で線をひくのはベニヤの裏』がオススメです。(上からペンキを塗っちゃうのでわからなくなるとは思いますが)
50回くらいカットしたら折りたくなりますが、折るより最後までカッターでなぞったほうが仕上がりはきれいになります。(折れるくらい切れていたら、完全にカットできるまであと10回なぞるくらいの我慢です)
あらぶるsaya*
じゃないが。ベニヤ板をカットしていると、ときどき『フシ』のようなものに刃があたります。そしてこのフシは線をなぞっているだけだとなかなか切れません。
そういうときは、フシにカッターの刃をつっこんで、ぎこぎこと上下して(穴をあけるようなキモチで)動かすときれいに切れます。
切れました。ホームセンターでカットしたものと自分でカットしたもの。ほとんど見分けはつきません。
6枚カッターでカットして得たコツは、『とにかく最初が肝心』
まっすぐ鉛筆で線をひくこと。ものさしをしっかり押さえて、カッターの刃をあてるように慎重に『1回目』をなぞること。この1回目のカッターのなぞりが少しでもゆがむと、ずっと歪みつづけてカットしたベニヤ板のカット面もグネグネしたものになってしまいます。
最初の1回目だけでいいので、しっかりと時間をかけて、まっすぐ線の上をカッターでなぞるとキレイなカット面になります。
また1枚目は50回くらいで切れましたが、6枚目は80回くらいなぞってやっと切れたので、こまめにカッターの刃を折って新しくしてカットしたほうが良さそうです。
このシリーズを初めから読む場合はこちら。