今日は外構のお話です。
我が家はもともと和風なお庭がどーんとあり、それを囲うようにして母屋とはなれ、倉庫が建っていました。
はなれの建て替えのときも『お庭は残す』という意向で設計し、はなれの取り壊し作業に着工したわけですが……
はなれを壊し始めてから急きょお庭もすべて更地にすることになりました。
残ったのはただただ使い道のない更地。(ここが更地になるのだったらもっと家の位置やカタチが自由になったのになーと見るたびに思う……)
とりあえず草むしりする手間をはぶくために芝生を植えることに。
Contents
我が家の芝生
外構費もばかにならないお値段でして。
我が家(はなれ)の北に元・畑だった土地があって、浄化槽などを埋めるために掘り返したのでそこを平らにするお金。
元・和風なお庭だったところを水はけをよくしつつ芝生を植えるお金&芝生代。
駐車場車2台分のコンクリ。家の前のコンクリ貼り直し。自転車置き場用サンルーフもろもろで、新車が1台買えるくらいのお金でした。どういう新車かはご想像におまかせします。
はなれと庭を取り壊すときに土を持って行ってもらうのにお金がいったのに、今度はまた土を買うためにお金を払うという……(前の土だと芝生が育たないのはわかるのですが微妙な心境でした)
芝生は安い方を選びました
我が家の芝生は『高麗芝(コウライシバ)』と呼ばれる品種のものです。
外構で使われる芝生としてはかなり一般的なもの。
(出典)トヨタルーフガーデン:省管理型コウライシバTM9より
ただ外構業者さんにはこういった商品もオススメされました。
というのも『高麗芝』は芝刈りが必須だからです。年間3~5回の芝刈りが必要です。
一方、省管理型の芝生の場合、草丈がまず一般的な高麗芝の半分なので芝刈りの回数が年間1~2回とこれまた半分で済む。
我が家は一般のお家にしてはお庭が広めなので、『芝刈りの手間がかかりますよ』ということで勧められたのですが、半分・半分ときてこの芝。期待を裏切ってお値段はふつうの芝の約2倍します。無理です。もうお金ないよ。
芝生は市松模様に敷き詰めました
安い芝生を選んでもお金がなくてですね、業者さんに予算をおさえるために勧められたのは『芝生を市松模様に植える』ことでした。
芝生は横に横にと広がっていく植物なので、だいたい2~3年ですべて埋まりますよということ。そんなわけで市松模様に芝生を植えることで、芝生代を半額にすることに成功。
それでは2015年3月から2016年1月にかけての芝生の移り変わりをご覧ください。
市松模様の芝生の1年
2015年2月中旬
外構工事が始まりました。手前は駐車場でコンクリがうたれるところ。奥が芝生を張るところです。
平らだと水はけが悪くなってしまうので、庭の中心をすこし(見た目ではほぼわからないくらいに)山にし、南の排水口に水が流れるようにしています。
2015年2月下旬
土をならし、芝生が置かれました。芝生ってずっと緑色のイメージだったのですが、冬は冬眠するそうで茶色くなるそう。
2015年3月上旬
外構工事が終わりました。芝生とそのまわりに土が少しかぶさっています。雨が降らない場合、1週間に1度か2度、水をまいてあげるように言われました。
2015年4月上旬
1か月後、暖かくなってきたのもあって芝生が緑色になってきました。
でもまだ土の上にシートを敷きました!ってかんじです。草丈もまだまだありません。
2015年5月下旬
この頃になると緑が濃くでて、草丈も伸びてきました。
シートを置いている感も薄まり、下の土と芝生がなじんできたように思います。
予算がなくて市松模様にしたのに、お客さんにはわざとこういうデザインにしたと思われて驚かれるようになったのもこの頃。
2015年7月上旬
より緑が鮮やかになり、ふさふさになりました。暑くなってきたので、雨の日以外は毎朝・毎夕水を撒きます。
2015年8月下旬
少しずつ芝生が広がり、場所によっては隙間が埋まってきました。
草丈が長くなるのがはやく、2週間間隔で芝刈りをしていたのもこの頃。
1回の芝刈りで、45リットルのゴミ袋がいっぱいになりました。
こうしてみると、庭の中心の少し高くしたところはあまり芝生が広がらないみたいですね。
水が流れてきてたまる部分の成長が特に良かったと思います。
あと芝が広がるまでノラネコのトイレにされていた場所は『おまえ…どうした…』ってくらい他の場所より草丈が高かったです。芝刈り機じゃなくて、カマで切ってた。これ切ったあとです。この2倍くらい長くなりました。
2015年10月中旬
子どもの写った写真しかなくてすみません……。
少し緑が薄くなってきましたが、まだまだきれいな色です。
2015年11月中旬
少しずつ緑が薄くなってきました。芝刈りの必要もなく、雨だけで特に水を撒くこともありません。
新しく広がった場所と元からあった場所とでは段差があるにせよ、だいぶ芝生は広がったと思います。
今期の芝刈り回数は5回でした。
2015年1月上旬
茶色というか深緑というか。今年はそんなに寒くないのもあるのか、あまり枯れたような色にはなっていません。雪も降らなかったし、モンシロチョウが飛んでいるくらい暖かいのでもしかして春先に緑がみえてきたときのようになってるのかも??
高麗芝の庭 Before→After
1年でここまで広がるなら外構予算を押さえるのに、市松模様は良いかもしれません。
少しチクチクしますが、ふかふかで気持ち良いらしく、息子はよく裸足になってここを駆け回っています。転んでもコンクリートの地面より痛くないらしく、親としても安心して遊ばせられます。
さいきんの写真は芝生が茶色いので見づらいですが、かなり半年(夏の間)で芝が広がりましたね。次のシーズンがどうなるのか楽しみです。
お庭に芝生を採用するメリット
・子どもをのびのび遊ばせられる
・ノラネコが糞をしなくなった
・草取りをしなくて済む
・セミの声がうるさくなくなった
芝生が広がるまではノラネコのトイレにされていて臭かったお庭。やわらかい土を掘って糞をするというネコの習性があるらしく、芝生広がる→土掘れない→トイレにできない…と糞が転がっていることがなくなりました。おしっこはされているかもしれませんが…。
運動場みたいな地面にするのも手かもしれませんが、芝生を張ることでノラネコの糞被害からお庭を守れます。
そして芝の生えるところからはほぼ雑草が生えません。芝刈りの必要はありますが、草取りの大変さの比ではないのでかなりお庭の手入れが楽になります。
最後は芝生にしたというより更地にしたメリットですが、木が減ったことによりかなり夏場はお庭が静かになりました。田舎なのでまったく虫の声がしなくなったわけではないのですが、刺されるとやばい虫がつく木も減ったので、お庭の危険性が総合的に減ったと思います。
お庭に芝生を採用するデメリット
・夏場は水道代がめっちゃかかる(いつもの2倍/我が家の広さで)
・水撒きが意外に面倒
・一番外にでたくない時期に芝刈りをしなければならない
外構を考えるときは、まだ『芝生』というものがどんなものかよくわかっておらず(海外ドラマとかでスプリンクラーで芝生に水をあげているのは良く見ていたけど)
『維持費』について考えていませんでした。
夏場は雨が降らない限り、毎朝・毎夕水をまんべんなく撒きます。このせいで水道代がいつもの約2倍になりました。かなり痛い出費かなと思います。
また暑い日がつづく夏こそ芝がにょきにょき生えるので、芝刈りをしなければなりません。
前日に雨が降っていない(濡れていると芝刈り機にからみつくので)なおかつ曇りの日(刈ったばかりの芝生は焼けやすいので)を選んでやるのでけっこう面倒です。
全体的に見れば、草丈の伸びにくいTM9を選んでいれば良かったかなと思います。
市松模様なら予算が半分に抑えられるので、そのぶんこういった高い芝生を選ぶのも手だと思います。
そしてトロ(柴犬)
喜んで駆け回ってくれると思っていたのですが、このコ土が嫌いな子でした。芝生も嫌いみたいです。全力拒否されます。
・土があれば基本広がり続けると思ってよい
遠路用の庭石があるのですが、これよりむこうには芝生を広げたくない……のに、土があると芝生が広がり続けるようです。
石があるので芝刈り機は使えず、手作業で芝を抜き取っていました。
芝生を張るときは『ここからここまで』と、コンクリを打つなどしてしっかり境界線をわけたほうが良さそうです。
お庭に芝生を採用する まとめ
いかがだったでしょうか。
市松模様に芝生を敷くのは予算を押さえつつ、芝生が広がるまでの見た目もそこまで悪くないのでオススメだと思います。
高麗芝は夏場は鮮やかな緑、秋は深緑と、季節によって色が変わるのもまた日本ならではな風景で気にっています。
ただ芝刈りのことを考えると、初期費用は高くなってもTM9を選んだほうが良かったかなとも思います。
草取りをする手間は省けましたが、そのぶん夏場の水道代がどうしても高くなること。
メリット・デメリットを含めて、どの芝生にするか、どのように張るのかを計画する際の参考になれば嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございます。